
私の中の『手づくり』というのは、昔とくあった、ウイスキーの瓶に毛糸で編んだプードルみたいなものを着せられた置物だったり、タバコの包装紙を器用に折って作った傘やお城、フェルトで作られたマスコットなんかのままである。
しかし、今や『ハンドメイド』や『手づくり』のマーケットにはとてもレベルの高い商品が並んでいる。
陶器やバッグ、革小物、普通にデパートの売り場で売っていても有りなものが多い。
先日、友人と近所にオープンするケーキ屋さんの話をしていた。
そこのポスターには『手づくりケーキの店』と書いてあった。
そうしたら近くにいた人が
「ケーキって普通手づくりなんじゃないの?」
とボソッと呟いた。
確かにそうだよね、まぁ工場で生産したものを仕入れているカフェも沢山あるだろうが、
どこかに必ず人の手は加わっていると思う。
それからずっと『手づくり』について考えている。
検索したら、
ハンドメイド:機械を使わずに手作業だけで作ったもの。
と出てきた。

それじゃあ、ミシンはどうなんだろう?焼き物は窯で焼くしケーキはオーブンを使う。
写真の黒いバッグはご近所の少し年上のお友達であるマリコさんから頂いた。
とても使いやすいし、どう見ても普通の売り物と変わらない。
これもハンドメイドって言うんだよね?
現在【キノムクヤ】で販売させていただいている作家さん達は皆さん色々な場でご活躍中のプロフェッショナルな方々だ。
同じものを作って欲しいといえば、部材があればちゃんと同じものが出来上がってくる。
ハンドメイド=大量生産でないもの。
という意味にかわって来ているのだろうな。
人とは違うもの、世の中に一つしかないもの、ほしい分だけ作るもの・・・。
だから面白いものかもね、ハンドメイドの世界。